2023年07月24日
すこーし時間が経過してしまい、
盛り上がりのピークを過ぎてしまっていますが、
3月に行われた野球の世界大会である、
WBC(World Baseball Classic)での日本代表(通称:侍JAPAN)の活躍を
少し振り返りたいと思います。
実は、わたくしが最近、
現在PrimeVideoにて公開中の
「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」というコンテンツを見て、
既に大会の結果はわかっているのにも関わらず、
メキシコ戦やアメリカ戦の試合映像を見ながら、
再び興奮したために取り上げてみようかなと。
ちなみにこのコンテンツは、
WBCでの侍JAPANのなかなか普段見ることのできない
裏舞台映像が盛りだくさんで大変面白く見ることが出来ましたので、
野球好きの方にはぜひおススメいたします。
決勝戦直前の大谷翔平選手の声掛けは本当にシビレますよぉ~!!
さて、本題に入りますが、
去る3月21日(日本時間22日)に米マイアミのローンデポ・パークにて、
第5回WBCの決勝が行われ、結果は日本が米国を3-2で破り、
見事、2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を飾っております。
大会全体としての個人的な感想は、
まず、これまでベストメンバーを招集したとは言えなかった米国が、
今回はかなり本気のメンバーを招集して、優勝を狙いに来たなと感じました。
また、ベネズエラ、プエルトリコ、キューバ、メキシコなども、
数多くのメジャーリーガーを招集して臨んできておりました。
その結果、かつてないほどのハイレベルな選手たちが各国で招集され、
本当の意味での「野球世界一決定戦」と謳っても差し支えない大会になったと思っています。
また、野球がそれほど盛んではない地域である欧州のチームの活躍も、
大いに目立った大会であったと感じましたね。
特に異彩を放っていたのは初出場となったチェコ。
チェコは代表メンバーにプロ選手が1人もいないといった構成となっており、
選手全員が本業を別に持ちながら野球をしているといった状況です。
にも関わらず、今大会では中国に勝利したり、日本にも善戦したりと、
特に活躍が目立ったチームのひとつであったと思います。
チェコでは今回初めてWBCのテレビ中継がされるなど、
今後どのようにチェコで野球が普及していき、
より強いチームとなっていくのかの動向も楽しみです。
さて、優勝した日本に目を移しますと、
今回優勝できた要因は様々考えられるのですが、
しいてひとつ挙げるとすれば、
侍JAPANが同じ目的に向かって本当によくまとまっていた。
ところかと思います。
日本のプロ野球やアメリカのメジャーリーグの各チームから
選りすぐられた選手が短い準備期間でチームとしてまとまり、
その上でチームとして機能させることは
かなり難易度の高いタスクであったと感じます。
それを果たした指揮官栗山監督の手腕ももちろんなのですが、
個人的には何よりダルビッシュ選手の貢献が大きかったように思います。
自らの所属チームであるサンディエゴ・パドレスと交渉し、
侍JAPANの宮崎キャンプ初日(2月17日)から参加できるようにしたり、
代表チームにうまく馴染めていなかった宇田川選手を囲む会を催したり、
適切なタイミングでの決起集会(これらすべてダルビッシュ選手の自腹!!)を行ったり、
若手が多い投手陣に自身の持っている経験や技術を惜しみなく伝えていたとのこと。
WBCで優勝するといった短期的な目標のみならず、
日本野球界の発展といったより大きなテーマを持っての貢献が多大にあったと思います。
そこは栗山監督も
「今回のチームは『ダルビッシュJAPAN』と言ってもよいくらいだ。」
と語っていたところに現れているのかなと思います。
ダルビッシュ選手はMLBでもトップクラスの選手であるにも関わらず、
各選手、特に投手陣に対しての細やかな気配りや、雰囲気づくりをして、
みんながいつも通りの能力を発揮できるような環境を整える役割を、
自らの言動をもって担っていたと思います。
今回ダルビッシュ選手が担った役割は、侍JAPANを「会社」という組織に置き換えてみても
見習うべきことがとても多くあるように思います。
組織において、各自のパフォーマンスを最大限発揮できるような環境づくり、
雰囲気づくりはとても重要であるとともに、とても難しいことでもあります。
わたくし自身もそのような動きができるように常に心がけていきたいと、
WBCでの侍JAPANの活躍を見返して強く思った次第です。