2024年08月23日
ー きっかけ~ 技術選定まで ー
先日正式サービスを開始した「BeARt」ですが、サービスインに至るまでには色々なことがありました。
その経緯を数話に渡ってブログでお送りしていきます。
◆BeARt とは
BeAct(ビーアクト)がお送りするAR(xR)プロダクトのブランド名称です。
「BeARt」と書いて「ビーアート」と読みます。
社名である「BeAct」と「AR」を融合させたロゴになっています。
「R」の文字の中に「c」が隠れており、「BeAct」とも読めるというデザインにしています。
また、 「BeARt」のスペル内に「BEAR」が含まれていることから、
クマをモチーフとしたロゴマークを採用しております。
「BEAR」には「クマ」以外にも、「耐える」「支える」「生み出す」といった意味もあり、
これから新しいものをドンドン生み出していき、会社を支える中核事業へと成長できるように、
といった思いも込められています。
◆XRアプリ開発のきっかけ
「メタバース・XRに関する事をやってみたい!!」という上長の思い付き発言がきっかけとなり、
メタバース・XRに関する知見を全く持たないフロンティア精神溢れる3名のチームでプロジェクト開始となりました。
上長:
まぁきっかけは「思い付き」で間違いないんですけど、
- 比較的参入しやすい先端技術であったこと
- 今後の市場の拡大が見込まれること
- 大手はともかく同規模会社との競合があまりないこと
- メタバース関連技術を身に付けておけば後々応用が利きそうな気がすること
これらが決め手としてあったので最低限の人数で始めてみようと思いました。
◆名刺にARを表示させるアプリを作ってみよう
一言にXRと言ってもAR、MR、VRと様々な技術がありますが、
こんな感じでVRデバイスを着用して楽しむ物というイメージの方が多いのではないでしょうか。
私たちも同じでした。
・・・ただこの機械、お高いんです。
最低でも数万円から数十万円する物もあるので、開発初期で予算の無い私たちにはハードルが高かったです。
上長:
一応、この事業の立ち上げ時にVRゴーグル用の予算は計上してはいるんですけど、
購入すべきかを考えたところ、現段階での優先度など、もろもろ勘案したところ
まだその時期じゃない!!」という結論となって今に至っています・・・。
「ユーザーがお手軽に利用出来て、開発のハードルも低そうなコンテンツは何だろうか?」
をテーマにチームで検討を重ねていき、
「名刺に色々な情報をARで表示させる事が出来たらインパクトがあって面白そうだし、
取り急ぎVRデバイスがなくても何とかなりそうなのでハードルも低いだろう。」
⇒ これで行こう!!(短絡的)
となりました。
開発するアプリの仕様(上長のわがまま)はざっくりと以下の通りに。
- 名刺にデバイスのカメラをかざすと名刺上にARコンテンツが表示される。
- ユーザーの使用するデバイスへのアプリインストールは絶対にさせない。
- URLへの誘導⇒ARコンテンツの表示までをできるだけシームレスにしたい。
- ARマーカーは名刺の表面デザインそのものか、Webアプリの接続先QRコード自体のどちらかにする。
BeARtの名刺AR化の開発はこうしてスタートしました。
◆ARを表示するWebアプリはどう作る?
Webアプリを作ると決めましたが、どう作るか全くわからないのでまずはひたすらググり続けました。
◎ググりまくって見つけた技術
【無料】
- AR.js :GitHub – AR-js-org/AR.js
- A-Frame :https://aframe.io/
- Mind-AR :GitHub – hiukim/mind-ar-js
など
【有料】
- Zappar :https://www.zappar.com/
- 8th Wall :https://www.8thwall.com/
- Blippar :https://www.blippar.com/
など
色々とやり方はある様子。
まず手始めにA-FrameでQRコードに3Dモデルを表示させてみました。
(笑)出るには出るが。う~んという感じ。
角に表示されるのは、角の■の部分をARマーカーの形として認識している為でしょうか。
他の技術も検証してみましたが、マーカー認識精度・費用感(月数千円)の面から、
Blipparを使ってWebアプリ開発を進めることに決めました。
上長:
開発環境、技術選定についてはプロジェクト最初期であることも考慮し、
- できるだけコストはかけないこと
- アイディアの実現が可能であること
- 学習コストがひくいこと(ネットにたくさん情報が転がっていること)
を前提条件として模索をしてもらいました。
それで一旦は低コストで導入可能であったBlipparに決定したのですが・・・。
◆むすび
第1回目では開発のきっかけ~開発技術の選定まで書かせて頂きました。
こうして文字に起こすと調査・検証を繰り返した日々を思い出しますね。
さて、Blipparを使ってアプリ開発することを決めた私たちですが、ちょっとしたトラブルに見舞われました・・・。
その様子は第2回目で記載しますので、次回更新をお待ちください!
また、BeARt特設ページも開設していますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
https://beart.beact.co.jp/
ではまた。